知っておきたいお掃除の基本
掃除道具は、汚れの種類や場所、材質によって使い分けできていますか?
掃除道具自体が汚れたり、すり減った状態になっていませんか?
掃除場所が水を吸う材質ですか?
わからない場合は、事前に数滴の水を落として確認しましょう。水を吸う材質の場合、水や洗剤がシミになる可能性があるので注意!
洗剤等には、商品の裏面のラベルに「家庭用品品質表示法」に基づく表示がされています。使用前に確認しましょう。
洗剤等は直接付けず、スポンジや布に付けてから目立たない場所で材質の変色や脱色が起きないか確認しましょう。
換気や手袋やマスク、保護メガネ等、家庭用品品質表示ラベル記載の防護策を行いましょう。

特にキッチン周りの掃除道具は、用途別に色分けし使い分けを明確にすることで、二次感染防止にも役立ちます。
飲食店、工場などでの異物混入対策は、こちらの特集も参考にしてください。
洗剤等は、強力なものを使う前に、まずはマイルドな中性洗剤で段階的に最低限のものを使うのがコツ!
酸性・中性・アルカリ性の液性は、ペーハー(ph)で表されます。
中性とはph6~8を指し、ph0が最も強い酸性、ph14が最も強いアルカリ性です。酸性もアルカリ性も強いほどに洗浄力はアップしますが、材質を傷めたり、手荒れ、脱色などの危険度も増すことを理解しておきましょう。
洗剤等は決められた濃度・倍率で使用しましょう(希釈要否の確認)。アルカリ、酸の希釈は水(ぬるま湯)に少しずつ入れてください。
奥の方から出入り口に向かって、高いところから低いところ「上から下へ」向かってが基本です。
例外として、窓ガラスなどの汚れた部分に洗剤等をつける場合は、洗剤の液だれ汚れを作らないよう、「下から上へ」進めます。
汚れは溜めない!こまめに落とすが基本です。時間が経過すると簡単に落とせなくなっていきます。
原則、2種類以上の洗剤を混ぜたり、続けて(時間を置かずに)使わないでください。
「まぜるな危険」表示のあるものだけではなく、酸性とアルカリ性の液性の異なるものが混ざると、中和が起き、効果を弱めることになります。
洗剤を使った後は、必ずしっかり水ぶきして洗剤成分が残らないようにしましょう。
身の回りの便利な掃除グッズ
身近にあるものが、お掃除の時短や困った汚れを落とすきっかけになることも。
- 台所用ラップ
焦げ付きやカビのようなしつこい汚れの強い味方!
汚れに洗剤等を付け、上からラップを密着させて数分置いてからスポンジやタワシでの掃除をすると薬剤の効きも良く時短にもなります。
ただし、長時間にわたる置き過ぎには注意してください。
- キッチンクッキングペーパー
しつこい汚れの強い味方!
クッキングペーパーを使えば、液体の洗剤液もしみこませて汚れの上に密着させることができます。
ラップと組み合わせて使う場合もあります。
ラップ同様、長時間にわたる置き過ぎには注意してください。
- 古いハブラシ
たわしでは届かない細かい場所や筒状の場所にはこれ!
パイプの接合部など細い場所に、古いハブラシが優しく便利です。
- 割り箸
細かい隙間などに入り込んでいる汚れに。
綿の古布を巻きつけた割り箸に洗剤をつけて使うと便利です。洗剤は後で必ず水ぶきして落としましょう。
- デニム生地
洗面台やキッチン(ステンレス)の黄ばみや水あか汚れに。
クレンザーとデニム地のような目のつまった布の組み合わせが便利です。
- 新聞紙
キッチン油汚れからすまいの掃除に大活躍!
洗う前の食器についた汚れをふき取るだけで落としやすくなります。窓ガラスは、濡らした新聞紙と乾いた新聞紙の二度拭きでピカピカ、靴箱の下に敷けば湿気取り、いろんな場面で活用できます。
- アクリルタワシ
軽い汚れなら、洗剤をを使わずにきれいにできます。ナチュラル志向の方にもおすすめです。
- 重曹
においや湿気取りから排水溝やレンジ周りの汚れ落としに!
炭酸水素ナトリウムの粉で食用の「ふくらし粉」と同じ成分です。
弱アルカリ性で、酸性の油汚れを中和して落としやすくしてくれます。
合成洗剤等よりも安全性が高くキッチンなどでも安心して利用できるため、ナチュラル志向の方にも好まれています。
重曹は、濃度を高くしても汚れの落ちが良くなるわけではありません。その場合は、水ではなくぬるま湯に溶かして使用するのもおすすめです。